バルセロナ所属のFWリオネル・メッシ。パリ・サンジェルマンが今冬の移籍市場でメッシ獲得を検討していると言う。
今夏の移籍市場でメッシ退団騒動が巻き起こったばかり。
当時会長を務めていたジョゼップ・マリア・バルトメウ前会長がメッシ慰留に注力。
交渉の末、メッシはバルセロナに残留したがクラブとの現行契約は2021年6月に満了を迎える予定。
バルトメウ前会長が辞任を発表し会長職は空席。
2021年1月24日の新会長選挙まで会長代行職を務めるカルラス・トゥスケッツ氏が今夏のメッシ売却を図るべきであったと示唆。
メッシ退団説が現実味を帯び始めたタイミングで、パリSGがメッシ獲得争奪戦に参戦。
現在、移籍先として最有力候補とされているのがマンチェスター・シティ。
メッシと親密な関係にあるジョゼップ・グアルディオラ監督と2023年まで契約を延長したばかりで、土壌を固めつつあるのが現状。
そんななか、旧友のFWネイマールが自身の契約延長の条件にメッシ獲得をクラブに要求するなど大きな動きをみせている。
パリSGは、今冬のタイミングでメッシ獲得を狙っているが大きな障害は残る。
残契約年数が半年となったとは言えメッシ獲得には巨額の資金が必要になることは間違いない。
移籍金、高額なサラリー負担など準備するものは多い。
なにより問題視されるのは、各選手に支払う年俸額が増加することだろう。
パリSGはネイマールに対し推定3600万ユーロ、エムバペに推定1700万ユーロと言う巨額を支払う。
現在進めているネイマールとの契約延長でサラリーはさらに増加が見込まれる。
これに加え、バルセロナでクラブトップとなる推定2600万ユーロのサラリーを受け取るメッシが加わることになればパリSGが抱える金銭的なリスクは非常に大きなものとなる。
メッシ獲得に向けた資金を確保するためには、無尽蔵の資金力を持つパリSGといえど、主力級の複数の選手を売却する必要もある。
メッシ獲得は特大な戦力アップが期待できるが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で状況が一変した欧州サッカー界の財政状況を考えれば大きなリスクになることは間違いない。
さらに獲得争奪戦を争うのが、グアルディオラ監督率いるマンチェスター・シティだ。
パリSGがメッシに対し、どこまで魅力ある条件を提示できるかが交渉の鍵となる。
バルセロナ残留か、それとも移籍か?
今季のパフォーマンスを鑑みれば、大きくモチベーションを落とした状態にあり移籍の可能性は非常に高い。
現首脳陣との関係も修復不可能な状態にまで発展しており、メッシが残留する理由はない。
バルセロナにとって唯一の希望は、2021年1月24日の新会長選挙の結果次第だろう。
就任する新会長次第では、バルセロナと契約延長の可能性も残されているだけに、今後の動きに注目が集まりそうだ。
パリ・サンジェルマン
バルセロナ所属のFWリオネル・メッシ獲得に関心
今冬の獲得を希望https://t.co/DZpZGjiPx1— 海外サッカー移籍情報 (@soccer_Infor) December 5, 2020