アトレティコ、フェリペ・ルイス退団を正式発表

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 アトレティコ・マドリーが、DFフィリペ・ルイス退団を正式発表した。
 クラブとの現行契約が昨季終了時点で満了を迎えたF・ルイス。

 

 退団発表はなく去就が注目されていたF・ルイスだが、ついにアトレティコを離れることになる。
 アトレティコは、現地時間21日に退団会見を開き選手本人が次のようなコメントを残した。

 

「 これは退団会見だけど、感謝の会見と呼びたい。この別れに寄り添ってくれる妻、子供たち、また重症を負った直後に僕を獲得し、チェルシーに移籍した後にも4年契約を結んでくれたミゲル・アンヘルに感謝をしたい 」

 

「 そして、いつも良くしてくれた会長、僕を指導してくれた監督たちにも感謝を。僕は本当に恵まれている。このクラブの歴史の中でも最高の時期を経験できたんだから。本当、幸運なことだ。そして、ここにいる全員、チームメートたちにも感謝をするよ。大変な試合を戦い、素晴らしい瞬間を何度も迎えてきたね。特に、コケなしでは何も成し遂げられてはいなかっただろう。君は誰よりも僕のことを考え、誰より走ってくれていた 」

 

「 僕にとって、今日は悲しい日じゃない。落ち着いて、ここを去ることができる。だって、僕はすべてを捧げてきたんだから。全身全霊で尽くし、戦ってきたんだから、ね。僕はこのユニフォームにすべてを捧げてきた。素晴らしいプレーを見せてくれるだろう若いサイドバック(今回加入の同胞ロディ)に、 このユニフォームを譲らせてもらうよ」

 

「 333試合に出場できるなんて想像もしていなかった。このワンダで試合を戦っていくなんて想像できるわけがなかった。このスタジアムは特別で、唯一無二だ。僕は今、選手としてアトレティコに別れを告げることになる。でも、また違う形でアトレティコに戻ってきて、ここで人生を送ることになるだろう 」

 

「 あのコパ・デル・レイは素晴らしかった。その前のシーズンには4試合のダービーをすべて落としていたし、アトレティコは長い間マドリーに勝てていなかった。僕たちは試合前に始まりの場所であるロス・アンヘルス(プレシーズン合宿地)で練習して、そこからベルナベウへと向かった。そこには多くのアトレティコファンが待ち受けていて……絶対に勝たなければいけない、偉大な夜にしなくてはいけないと誓ったんだよ。そして実際に勝利をつかみ、僕たちはファンと喜び合った。その翌日、自分のキャリアの中で最も大きな幸せだと感じたんだよ 」

 

「 ここでの日々を忘れることなんてできない。ここで最も多くのタイトルを獲得したわけだし、代表で勝ち取ったものもアトレティコが与えてくれたと言っても過言じゃない。それにアトレティコは、僕が歩き方から変えなくてはいけなかった大怪我をした後に獲得してくれたんだ 」

 

「 アトレティコの練習場を初めて目にするときには、ここは普通のクラブなんだという印象を抱く。でも時間の経過とともに特別なものになっていくんだよ。満員となるワンダ、スタジアム内外で触れ合うファンの熱さ……。アトレティコは、最後には心に入り込んでくる 」

 

「 チェルシーに在籍してアトレティコの試合見ていたとき、良い形で去ることができなかったと心を痛めた。だから、今日は堂々と去ることができる唯一無二の機会なんだ。アトレティコは僕の心のクラブであり、心のチームだ。僕は単にこのクラブのファンなんだよ。昨日、チームのプレシーズンマッチ見ていたけど、アトレティコを離れるのは本当に辛い 」

 

「 アトレティコがうまく機能するためには、それぞれが満足感を隅に置いて、クラブのために尽くす必要がある。選手生活を終えるときには、また自分をこのクラブに捧げていく覚悟だよ 」

 

 2010年にデポルティボからアトレティコへ加入したF・ルイス。
 途中、チェルシーに在籍した期間が計8シーズンを過ごし、リーグ優勝1回、コパ・デル・レイ1回、UEFAスーパーカップ3回、ヨーロッパリーグ2回と多くのタイトルを獲得した。

 

 ディエゴ・シメオネ監督率いるチームで中心選手として活躍し、リーガを代表するサイドバックとして高く評価されていた。
 去就が注目されるF・ルイス。新天地は母国の競合フラメンゴへの移籍が噂されている。

 

 

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