「 イブラヒモヴィッチはミランには加わらないだろう。彼はギャラクシーにすでに伝えている。実現すれば、美しいストーリーだったけどね 」
こう述べたのは、ACミランでディレクターを務めるレオナルド氏だ。
先日から、今冬の移籍市場で前線の補強が噂されてきたACミラン。
アメリカMLSのオフシーズン期間中の短期レンタル契約でロサンゼルス・ギャラクシー所属のFWズラタン・イブラヒモヴィッチ獲得が噂されてきた。
一時、両者の交渉はかなり具体的なところまで進展していると伝えられ、合意目前とまで報じられていた。
だが、その後イブラヒモヴィッチのコンディションが影響し、獲得を見送る報道がなされて以降、ミランが公に獲得に関心を示す姿はメッキ入りと減った。
そして、ついにこのタイミングでレオナルド氏が獲得を否定するコメントまで公にしたことから、交渉は完全に頓挫したということは間違いなさそうだ。
2010年から2012年までミランでプレーしたイブラヒモヴィッチ。
今冬の加入の噂を受け、選手本人も古巣復帰を望むコメントを残していたが、交渉は暗礁に乗り上げつつある。
契約交渉の際、条件面に大きな乖離が生じた可能性もあるが、やはりイブラヒモヴィッチのコンディションの影響も大きいか。
マンチェスター・ユナイテッドを2018年3月に退団し、そのままLAギャラクシーへ加入したイブラヒモヴィッチ。
2017年に負傷の影響で7ヶ月間戦列から離れており、驚異の回復力で復帰を果たしたものの、その後大きな休みもなくフル稼働。
コンディションが万全であると考えることは難しく、獲得には相応のリスクがあったことは言うまでもない。
MLSでリーグ戦27試合に出場し22得点を残した記録は賞賛に値するものであるが、シーズン途中にコンディション調整に苦慮していることはたびたび報じられていた。
もしかしたら、今回ミランが獲得を見送ろうとしているのは、その点にあるのかもしれない。
ミランとLAギャラクシ、そしてイブラヒモヴィッチが結ぼうとする契約はMLSが3月に開幕するまでの超短期レンタル契約。
約3ヶ月間の在籍で、コンディションを維持に失敗し試合に出場することができなければ、経費の無駄。
37歳と言う年齢を考えると、あまりにリスクの高い借り物であることは間違いなく、その点を考慮しているのかもしれない。
とはいえ、今冬のミランの補強戦略には変更はない。
負傷離脱者の穴埋めに全力を尽くしており、その他の候補者と接触を続けていくこととなるだろう。
イブラヒモヴィッチ獲得が非実現てきになった今、果たしてどの選手を引き抜くのか注目だ。
ACミラン
ロサンゼルス・ギャラクシー所属のFWズラタン・イブラヒモヴィッチ獲得を断念新ターゲットに
チェルシーで出場機会を失うMFセスク・ファブレガスhttps://t.co/52NGrlOAhX— 海外サッカー移籍情報 (@soccer_Infor) December 10, 2018