今夏の移籍市場で守備組織の再編を画策するユヴェントスが、アーセナル所属のDF冨安健洋獲得に関心を示しているようだ。
冨安は、2021年夏にボローニャからアーセナルへ加入。
この際、ユヴェントスも冨安獲得に関心を示していたものの、獲得には至らなかった。
2021年夏に自身初のプレミアリーグ挑戦を決断した冨安は、アーセナル加入初年度からスタメンポジションを確保し、リーグ戦21試合に出場。
アーセナル初年度に大きなインパクトを残し、2シーズン目の活躍も期待されたが負傷の影響などもありシーズン開幕に出遅れる。
アーセナルを率いるミケル・アルテタ監督は苦肉の策としてDFベン・ホワイトを右サイドバックとして起用。
この起用が、冨安不在を感じさせない高パフォーマンスを披露しスタメンのポジションを確保。
負傷復帰後の富安はベン・ホワイトと右SBのポジションを争うが、現在はバックアッパーとして重要な役割を担い公式戦28試合に出場している。
富安は、アーセナルでは右サイドバック、日本代表ではセンターバックを担うなど最終ラインならどのポジションでも適応が可能。
それも高いレベルでプレーすることができるため市場に出回れば人気銘柄として注目を集める存在だろう。
アーセナルは、現時点で富安売却に動くことは検討していないものの、今夏に向けレアル・バジャドリー所属のDFイバン・フレネダ獲得の可能性を探っており、獲得交渉に成功すれば右SBに余剰戦力が生まれることになる。
冨安はCBとしても活躍が期待できるが、アーセナルの同ポジションにもスカッドは揃っておりアルテタ監督の構想外となる可能性も考えられる。
現時点で有力視されているのは、フレネダ獲得内定時点で冨安が換金対象になることだろう。
そんな冨安獲得を狙うのが、ボローニャ在籍時代に高く評価していたユヴェントス。
ユヴェントスは、最終ラインにはベテラン選手を多く抱えており世代交代が急務。
仮にユヴェントスが冨安獲得に成功した場合、元指揮官であるマッシミリアーノ・アッレグリ監督が”どのポジション”で冨安を起用するかに注目が集まる。
今季、開幕から苦しい戦いを強いられているユヴェントスだが、シーズン後半戦意向システムを変更し復調の兆しが見える。
3バックを導入した新システムで冨安がプレーするチャンスがあるものの、最終ラインにはユヴェントスを長年支え続けてきたトッププレーヤーが並ぶ。
アーセナルやボローニャで右SBとしての能力が開花し躍動していることを考えれば、ユヴェントスでは右WBとしてプレーする可能性が高いかもしれない。
ただ、問題は粉飾決済でピッチ外に大きな問題を抱えるユヴェントスに、今夏に満足できるような戦力補強が行えるかどうかが争点の鍵となるだろう。
アーセナルでプレー時間の減少が危惧される冨安。
果たして、今夏にアーセナルを退団し新天地を求めることとなるのだろうか?
ユヴェントス
アーセナル所属のDF冨安健洋獲得に関心https://t.co/K91G9g2nCX— 海外サッカー移籍情報 (@soccer_Infor) February 26, 2023