トッテナムがマドリーに逆オファー?エリクセン獲得を要請?

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 トッテナムが夏のマーケット解禁直後に異例の動きを見せようとしているのかもしれない。
 今夏の移籍を示唆したMFクリスティアン・エリクセンの去就をめぐり、トッテナムがレアル・マドリーに対し“ 逆オファー ”を送るという異例の行動に打って出た。

 

 エリクセンとトッテナムの現行契約は2020年に満了を迎える予定。
 つまり、今夏または、今冬の移籍市場で売却しなければ、契約満了( 移籍金ゼロ )での退団を認めなければならない。

 

 すでに、トッテナムとエリクセンの間では契約延長に向けた交渉は進められてきたが、両者が提示する条件面( 特にサラリー )に大きな乖離が見られ契約合意には至っていない。
 同時に、エリクセンが今夏の移籍を示唆したため契約延長の可能性は限りなく低くなったのが現状だ。

 

 エリクセンが求める新天地は、レアル・マドリー。
 一時、マンチェスター・ユナイテッドやユヴェントスといったクラブからの関心も伝えられたが、選手本人はマドリー移籍一択の様子。

 

 ただ、マドリーは現在ユナイテッド所属のMFポール・ポグバ獲得に本腰を入れているのが現状。
 そんななか、トッテナムはマドリーに対し“ 逆オファー ”を送ったとの報道が。

 

 トッテナムにダニエル・レヴィ会長は、マドリーのホセ・アンヘル・サンチェスSDと連絡を取り、エリクセン獲得オファーを提示しないかと持ちかけた様子。
 今夏の現金化を求め精力的に動いているとのことだ。

 

 この動きで、状況がどう変化するか。
 真っ先に考えられるのは、トッテナムが設定した高額な移籍金の大幅なディスカウントに成功することが予想される。

 

 トッテナムは、当初エリクセンの取引に1億ユーロを越える高額な移籍金を設定。
 最大で1億5000万ユーロにも上るであろうと噂された移籍金だが、トッテナムの動きを受け推定7000万ユーロまで減額されているのではないかと推察されている。

 

 ただ、マドリーはこれでも動きは鈍いだろう。
 フロレンティーノ・ペレス会長が獲得を押すエリクセンだが、クラブを率いるジネディーヌ・ジダン監督のファーストチョイスはポグバだ。

 

 ポグバ獲得に失敗した場合のプランBにエリクセンという声は根強い。
 さらに言えば、現在アヤックス所属のMFドニー・ファン・デ・ベーク獲得の可能性も探っている。

 

 ファン・デ・ベーク獲得は、エリクセン獲得よりも安価な価格で獲得が可能。
 すでに、マーケットへ3億ユーロ以上の投資を行うマドリーだけに、これ以上の巨額投資は避けたいというのが本音だろう。

 

 ここからは、クラブの経営判断とチーム運営の大きな決断が下されることになる。
 ジダン監督は、ポグバ獲得を熱望しているようだが、昨季のパフォーマンスを考えればユナイテッドが要求する1億5000万ポンドの移籍金を支払うだけの選手とは到底思えない。

 

 パフォーマンスにムラがありすぎるのが大きな欠点で、恵まれたフィジカルとは相反する貧弱なメンタルが大きく足を引っ張っていることは間違いない。
 選手の不甲斐ないパフォーマンスを痛烈に批判するマドリスタの存在は、ポグバにとっては天敵といっても言い過ぎではないかも。

 

 移籍金に見合うだけのパフォーマンスを残すことができるかは、不安視される部分で獲得するならより詳細な調査が必要になりそう。
 無論、エリクセンでも同様だがマウリツィオ・ポチェッティーノ監督が要求するハードワークや献身性を身につけた司令塔は加齢が危惧されるルカ・モドリッチの後継者としての期待は高い。

 

 加入初年度は適応に苦しむことが想像されるが、フィジカルや守備、運動量について経験を積むことで、大きな存在へと成長する可能性も。
 ただ、これらを払拭させるだけの可能性を秘めているのがファン・デ・ベークの存在だ。

 

 昨季の、ヤングアヤックスの象徴的な存在で、司令塔を得意とする選手。
 タイプ的には、エリクセンと同類の選手であり、年齢も22歳とまだ若い。

 

 ジダン監督に、若手選手の育成能力が乏しいのは危惧されるところだが、絶大な可能性を秘めているのは間違いない事実。
 その上、ポグバやエリクセンより安価な価格で獲得できるのも大きな魅力の人るだ。

 

 トッテナムが置かれている現状は、決して楽観視できない現状にある。
 もしかしたら、マドリーはこの夏にエリクセンと接触し、来夏フリートランスファーでの獲得を画策していても不思議ではない。

 

 これまでレヴィ会長に苦虫を噛み潰したような思いをさせられ続けてきたペレス会長が、逆襲を考えていても不思議ではない。
 トッテナムとしては、契約延長を拒否したエリクセンを国内のライバルチームへの移籍を認めたくないのが現状で、近年のクラブを支えた功労者に対し最大限お配慮をすべく異例の“ 逆オファー ”に近い接触を決断。

 

 残すは、マドリーがどのような答えを出すかにかかっている。
 中盤の補強に注力していることは間違いないが、まずは余剰人員の整理を優先。

 

 並行して中盤の補強に向けたリサーチは続けられることとなるが、補強資金に目処がつかなければ、交渉そのものが進まない可能性もあるだけに。
 個人的には、エリクセンのマドリー移籍は見てみたいオペレーションの一つでもあったりするので注目しているが。

 

 

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