レスター・シティを率いるクレイグ・シェイクスピア監督。現地時間17日、クラブはシェイクスピア監督を解任したことを発表した。
2017年2月に成績不振を理由にクラウディオ・ラニエリ元監督を解任し、当時アシスタントコーチを務めていたシェイクスピア氏を暫定監督に指名。
その後、チームの成績が好転し、昨季を終了した時点で正式監督として契約を締結していた。
だが、今季リーグ大8節を終了した時点で1勝3分4敗のリーグ18位と低迷。
降格圏内を彷徨い続けるレスターは、昨季終了後に3年契約を締結したシェイクスピア監督解任という劇薬を注入した。
レスターが目指すべきポイントは明白だ。
今季、降格圏から脱出しプレミアリーグ残留を勝ち取ることと、来季に繋がるチームを構築することだ。
後任人事に注目が集まるレスターだが、現地メディアで最有力候補とされているのがサム・アラダイス氏。
昨季途中にクリスタル・パレスの指揮官に就任後、低迷していたチームを立て直しプレミアリーグ残留へと導いた。
残留請負人としてイングランド国内でも高く評価されるアラダイス氏は、理想的な人材。
とはいえ、アラダイス氏は監督業引退を表明しており、指揮官復帰に向けタフな交渉を強いられることは間違いない。
時点として伝えられたのが、現ウェールズ代表のクリス・コールマン監督だ。ウェールズ代表がロシア・ワールドカップ出場を逃したことで、去就が不透明となったコールマン監督。
代表指揮官退任が定説とされ、同氏はクラブレベルの指揮官就任の可能性もある。
最もインパクトがあるのは、先日バイエルン・ミュンヘン指揮官を解任されたカルロ・アンチェロッティ氏の存在だ。
現ヨーロッパで自由契約の監督の中で最も知名度の高い監督。
アンチェロッティ氏は、ドイツでの挑戦を終え今季終了後まで休養を得た後にプレミアリーグ指揮官復帰を明言している。
とはいえ、アンチェロッティ氏が目論むのはプレミアトップ6指揮官の座。
15-16シーズンにクラブ初のリーグ優勝を果たすも、その後は再び低迷。
復権を目指すものの、有力選手は次々とビッグクラブへ引き抜かれ負のサイクルに突入している。
与えられた戦力を有効活用し結果を残し続けてきたアンチェロッティ氏。
レスターの現陣容で上位進出は難しいと考えるのが定説で、下位チームを率いる選択肢は少ないと考えるのが妥当か?
何れにしても、レスターはラニエリ → シェイクスピアというサイクルを終え、新たなサイクル構築を目指しており、新指揮官に誰を招聘することとなるか注目が集まりそうだ。