レアル・マドリーのフロレンティーノ・ペレス会長が、最大のライバルであるバルセロナ所属のFWリオネル・メッシ獲得の可能性があったことを明らかにした。
時はさかのぼること2000年。自身2度目となるマドリー会長選挙に出馬し、ルイス・フィーゴ獲得を公約に掲げ見事会長職に就任することとなったペレス会長。
第1時銀河系軍団と称されるほどの人材を集めたペレス会長だが、当時メッシがスーパースターとして異彩を放っていたら『 獲得に動く可能性があった 』と話した。
バロンドール賞を獲得したビッグネームを次々とチームに招き入れたペレス会長。
攻守のバランスを著しく欠いたもんお、FWロナウド、MFルイス・フィーゴ、ジネディーヌ・ジダン、デビッド・ベッカムといったスーパースターを次々と獲得。
だが、これが仇となりチームの成績は急速に加工し2006年2月に責任を取る形で会長職を辞任。
そんなペレス会長がクラブに復帰したのが2009年。
会長職就任と同時に、現チームの骨格を担う選手を次々と獲得したペレス会長は、第1時政権で経験することができなかった黄金期を現在謳歌している。
すでに70歳と高齢の部類に入るペレス会長だが、その辣腕ぶりは衰えを知らない。
ジョゼ・モウリーニョ元監督の下で、戦力補強には現場の意見が必要であることを学び、ジネディーヌ・ジダン監督と連絡を密に取り戦力補強に勤しんでいるところだ。
近年は、ビッグネーム獲得はなりを潜めたものの、各ポジションにバランスの良い選手を獲得しチームの成長を促す働きを見せている。
そんなペレス会長だが、戦力補強について自身の考えを次の通り明らかにした。
「 もし第一次政権の始まった2000年代初頭にメッシが現在のレベルにあったなら獲得に動いていたかもしれない 」
「 もし私の最初の会長時代に今のメッシがいたら、獲得に動いただろうね。彼はジダンのような選手だ 」
メッシがマドリーのユニフォームに袖を通している姿を想像することは絶対にできない。
そして、第ブレイクするのが遅すぎた。
というか、メッシという存在が登場するのに時代が追いついていなかったというのが正しい表現か?
何れにしても、2000年代初頭にメッシという異次元の存在がサッカー界に現れていれば、現代サッカーはさらに進化していたことは間違いない。
が、その時代にメッシが生きていたとしても、現在のような異次元なパフォーマンスを見せていたかどうかは疑問に残る。
それだけ圧巻の存在であるメッシだが、ペレス会長は現時点でクラブの関係性から考えて獲得は『 ノーチャンスだ 』と話している。
敏腕会長の腕を持ってしても、メッシという存在をバルセロナから引き抜くことは不可能だと考えているようだ。
「 最初の時期なら可能性はあった。メッシは今バルサの選手だ。子供の頃からカタルーニャにいる。連れてくるのはとても難しいだろうね 」
FWクリスティアーノ・ロナウドとメッシの共存。サッカーファンとして共存を見てみたいと考えるものの、両選手の存在が相殺して凡庸な選手で終わってしまっている可能性も想像してしまうのだが。