ニャブリがバイエルン退団を熟慮、今夏に争奪戦勃発か?

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 バイエルン・ミュンヘン所属のMFセルジュ・ニャブリ。今夏の移籍市場でバイエルン退団を熟慮しているようだ。
 2017年にブレーメンからバイエルンへ加入したニャブリ。

 

 1シーズンのレンタル期間を経て、2018年にバイエルンへ完全移籍。
 主力選手として活躍を続けている。

 

 ニャブリは、これまでバイエルンで公式戦163試合に出場し100ゴール以上に関与。
 3度のブンデスリーガ優勝やチャンピオンズリーグ制覇に大きく貢献し、これまで10個のタイトルを獲得してきた。

 

 今季、リーグ戦で全試合に出場するなど、バイエルンの攻撃陣を牽引する活躍を披露するニャブリだが、クラブとの現行契約は2023年に満了する。
 バイエルンは、契約延長を目指し交渉を続けているが、未だ合意には至っていない。

 

 バイエルンとニャブリ両者が求める条件に乖離が見られているため、新契約締結は難航している模様。
 ニャブリは、このまま条件の改善が見込めない場合、今夏に新天地を求めることを真剣に検討しているという。

 

 バイエルンがニャブリと新契約を締結するためには、最高水準のサラリーを提示する必要がある。
 これはクラブフロントの共通認識であるが、ウイルス感染拡大による財政に与える影響を考慮し、年俸800万ユーロとされる現在のサラリーがクラブの示す精一杯の誠意であると見られている。

 

 バイエルンとニャブリの契約延長交渉に進展がみられないなら、来季ニャブリはバイエルンで最終シーズンを迎えることになる。
 移籍を決断するには良好なタイミングとなることから、去就が注目されるだろう。

 

 そんなニャブリには、レアル・マドリーやリヴァプール、ユヴェントスといったクラブが関心を示している。
 近年、バイエルンから多くの選手を獲得してきたマドリーは、すでに選手の代理人と移籍の可否について話し合ったことが伝えられている。

 

 移籍交渉が本格化することになれば、昨年夏にマドリーへ加入した元チームメイトのDFダヴィド・アラバの存在は大きく影響するはずだ。
 ニャブリが求めるスポーツ面、金銭面での評価が適切に現れた条件が提示されることが予想されており、争奪戦を大きくリードすることになりそうだ。

 

 その他にも、リヴァプールとユヴェントスがニャブリ獲得に興味を示している。
 とりわけ、FWモハメド・サラーの去就に揺れるリヴァプールは、ニャブリをサラーの後継者として獲得するプランを検討。

 

 一方、財政面で大きな遅れをとるユヴェントスは、バイエルンとニャブリの現行契約が満了を迎える来年夏にフリートランスファーで獲得するプランを掲げているという。
 健全経営を掲げるバイエルン。

 

 バイエルンに在籍する選手の中で、最も過小評価されている選手と言い切ってもいいのがニャブリだろう。
 FWロベルト・レヴァンドフスキの破壊的な攻撃力が注目されるが、ニャブリの潤滑油的な活躍は決して無視できない存在。

 

 ニャブリが退団することになれば、WGのポジションに選手層の不安を抱えることとなるため、バイエルンは最後まで契約延長に向けた落とし所を探っていくことになると考えるが果たして。

 

 

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