マンチェスター・ユナイテッドが、来季ジネディーヌ・ジダン氏を新指揮官に招聘か?

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 昨季を最後にレアル・マドリー指揮官を辞任したジネディーヌ・ジダン氏。
 ジダン氏が、来季マンチェスター・ユナイテッド監督候補に浮上した。

 

 2016年、シーズン途中にマドリーの指揮官に就任したジダン氏は、チャンピオンズリーグ3連覇を成し遂げるなど大きなインパクトを残した。
 4連覇挑戦に注目が集まったものの、17-18シーズン終了後に電撃辞任を発表。

 

 現在、フリーで静養中のジダン氏だが、次なる挑戦はプレミアリーグの舞台となるのかもしれない。
 ユナイテッドを率いるのが、あのジョゼ・モウリーニョ監督。

 

 自身がこれまで最も真価を発揮できていた勝負の2シーズン目に、最大のライバルであるマンチェスター・シティに19ポイント差を付けられリーグ2位。

 

 国内カップ戦、チャンピオンズリーグ共に敗退し、無冠でシーズンをフィニッシュしていた。

 

 リベンジに燃えるモウリーニョ監督だが、クラブの今夏の補強に大きな不満を抱いており蜜月な関係とみられていた両者の関係に亀裂が生じているとも言われている。

 

 なによりも、ユナイテッド側もモウリーニョ監督就任以降、戦力補強に3億ポンド以上の資金を投資したのにも関わらず、獲得した主要タイトルがヨーロッパリーグ。

 

 采配に疑問を感じていることは間違いなく、今季主要タイトル獲得を逃せば契約解消に動く可能性は高いのかもしれない。

 

 そんななか後任候補にリストアップされたのがジダン氏というわけだ。
 だが、この人事。本当にユナイテッドにとって本当に有益なものとなるのだろうか。

 

 マドリーで、チャンピオンズリーグ3連覇を実現させたジダン氏。
 ある意味、完成されたチームと世界屈指のスカッドで2シーズン半戦うことができた。

 

 時折見せた神がかった采配も評価されるものかもしれない。
 このジダン氏のスタイルがユナイテッドの伝統とマッチするかどうかは不透明。

 

 というか、相反するものだろう。
 マドリーでのジダン氏のチーム運営をみると、新しくチームを構築していくタイプの指揮官ではない。

 

 俗に言われる“ モチベーター ”であり、革新的な戦術やスカッドを構築することは不得意としている。

 

 その煽りを受けているのが現在のマドリーであり、これまで補強を後回しにしてきた“ 負債 ”をロペテギ監督が支払っているというのが現状だ。

 

 ユナイテッドの現経営陣は、当初ファーガソン前監督のスタイルを発展させる形でデイビット・モイーズ元監督を就任したことは間違いない。

 

 が、このプロジェクトは失敗に終わり、短期政権でも勝てるチーム構築を目指していることは間違いない。

 

 その象徴として招聘されてきたのがルイス・ファン・ハール元監督であり、モウリーニョ監督だ。

 

 だが、ビッグネーム招聘でもリーグタイトルからは遠ざかっているのは現状であり、クラブ首脳陣は打開策を求めているのだろう。

 

 マドリーで伝説を作り、指揮官のキャリアとしては最高の形でスタートをきることができたジダン氏。
 今回の報道通り、ユナイテッド新指揮官就任は実現するのか?

 

 が、クリスティアーノ・ロナウドやルカ・モドリッチ、セルヒオ・ラモスはユナイテッドにいない。

 

 指揮官に就任してみないとわからないことはあるが、マドリーで残した伝説的な成績を残すことは難しいかもしれない。

 

 その点は、ジダン氏はよく理解しており、ユナイテッドからのオファーを受けた時点で熟慮することが予想されるが。

 

 

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