ロシア・ワールドカップ本大会出場を逃したイタリア代表。同大会終了後に代表引退を表明していたGKジャンルイジ・ブッフォンに続き、主力として活躍していた選手が次々と代表引退を示唆した。
今回、代表引退を口にしたのがMFダニエレ・デ・ロッシ、DFアンドレア・バルザーリが代表引退を示唆。
スウェーデン代表戦を終了した時点で、デ・ロッシは次のようなコメントを残している。
「 僕のアドベンシャーはここで終わる。強のことはイタリアフットボール界にとっての、暗黒面となってしまうかもしれない。特にここ数年プレーしてきた僕達選手にとっては、本当に辛く暗い気持ちになる 」
「 サッカー連盟は大きな失望の後、再び立ち上がるという重要な仕事がある。今夜チームメイトがピッチで見せたスピリットと共に、再び立ち上がって欲しい。180分間戦った結果、僕たちは出場権を得られなかったが、スウェーデンにはおめでというと伝えたい 」
デ・ロッシの年齢を考慮すれば、代表引退はベストなタイミングとなるだろう。
同選手の代表引退に続き口を開いたのが、バルザーリだ。
バルザーリがスウェーデン戦終了後に、次のようなコメントを残した。
「 僕のフットボーラーとしての人生の中で最大級に失望している。イタリアヂア表でのプレーは特別なもの。唯一無二の感覚なんだ。国歌を聞いて鳥肌が立つし、サポーターと一体になれた気がする。このような形で代表を去ることを恥ずかしく思う 」
「 ユーロ2012で涙が枯れたけど、今夜のことも凄く大きな打撃になるだろう。ブッフォンとデ・ロッシとともに2006年のワールドカップで頂点に建てたし、キエッリーニとも沢山の時間を過ごしてきた 」
「 4、5人のベテラン選手がチームを去ることになる。でもこれを良いサイクルにしていかなければ。強い意欲を持った若い選手に新たなスタートを託したい 」
デ・ロッシとバルザーリの続きDFジョルジョ・キエッリーニも代表引退を考慮していることを明らかにしている。
「 イタリア代表が再スタートをきるとき、自分が先頭に立っているかどうかは分からない。チームには1990年代生まれの若く有望な選手がたくさんいる。僕は運が悪かったとか、良かったとかで考えることをしたくないんだ。持てる全ての力を捧げたが、その力が不十分だったということ 」
「 ミラノで今日、記されたすべての代表への愛から再スタートしなければならないと思う。新たなサイクルが生まれ、そしてそれがイタリアの再生であると確信している 」
これまでイタリア代表を牽引する働きを見せていたベテラン3選手が、代表引退を決断すればロシア・ワールドカップ欧州予選が大きな分岐点となることは間違いない。
イタリア代表は、ユーロ2016本大会出場に向けリスタートを着ることとなる。
守備組織を担い続けてきた重鎮が代表から退き、代表監督が今後どのようなチームを構築していくこととなるか注目が集まりそうだ。