マルセイユは、元フランス代表DFパトリス・エブラを解雇したことを正式発表した。
現地時間2日に行われたヨーロッパリーグ第4節のヴィトリーア戦で、試合開始前に騒動が勃発。
試合開始前にファンの暴動で挑発を受けたエブラは、この行動に激高し1人のサポーターにハイキックを見舞うなどの暴挙。
ヨーロッパリーグ史上初の試合前に退場処分を受けるなど、この暴動は一気に世界中に伝えられた。
これを重く見たマルセイユは、内部調査を断行し同選手に対し独自の出場停止を発表していた。
同時に、チャンピオンズリーグの主催者であるUEFAも調査を進め、今季終了までエブラをヨーロッパリーグから追い出し1万ユーロの罰金を科すことを公表した。
二昔前なら許された愚行も、モラルが厳しい現代サッカーでは、思いの外処分は大きかった。
エブラは、これまで度重なる行動が問題視されるなど、破天荒な一面も。
今夏の移籍市場で名門復活を目指し精力的な戦力補強を見せていたマルセイユ。
その一人としてクラブに加入したエブラだが、シーズン開幕後3ヶ月という短い時間でマルセイユから解雇されることに。
今回の問題行動で、移籍先が限られることとなったエブラ。
欧州カップ戦に出場できないことを考えると、各リーグの中位を争うチームへの加入が見込められない現状を考えると、今季終了までは事実上の自由契約でトレーニングを続けていくこととなるだろう。
36歳という年齢を考慮すれば、このまま現役から引退する可能性もあるが、注目が集まりそうだ。