ベルルスコーニ氏がサッカー界へ復帰、セリエCのモンツァ買収で合意

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 イタリアの元首相であり、ACミランの元オーナーであるシルビオ・ベルルスコーニ氏がサッカー界に舞い戻ってきた。
 名物会長として名を馳せたベルルスコーニ氏だが、現在セリエCで戦うモンツァを買収することで合意に達したという。

 

 報道によると、ベルルスコーニ一家の持株会社であるフィニんベスト社がモンツァの株式の100%を元オーナーから買収する形で合意。
 買収額は総額250万~300万ユーロ程度になるという。

 

 比較的安価な価格設定で驚きだが、この交渉は9月中に正式完了する見通しであると伝えている。
 ベルルスコーニ氏といえば名参謀のアドリアーノ・ガッリアーニ氏の存在も注目だ。

 

 名物コンビは、新クラブでもタッグを組むことが決定しているようで、ガッリアーニ氏はCEOに就任する見通しだという。
 なお、現経営陣も留任する形のようでニコロ・コロンボ現会長はそのまま会長職を務めることになるようだ。

 

 モンツァは、これまでセリエAでの戦いの経験はない。セリエBが最高のカテゴリーとなり、2015年に経営破綻により4部リーグへ降格したが、その後3部リーグに昇格し現在に至る。
 ACミランという巨大なクラブを支えるだけの経営基盤がなかったフィニンベスト社だが、モンツァのクラブ規模なら問題なく運営できるだろう。

 

 2017年にACミランを中国資本に売却しイタリアサッカー界から身を引いたベルルスコーニ氏。
 モンツァという小さなクラブを買収することで、再びサッカー界に返り咲くこととなる。

 

 果たして、モンツァというクラブを、どこまで大きなクラブに育てていくことができるか注目だ。

 

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