モウリーニョ監督、次節敗退なら解任か? クラブは指示を表明しているものの…

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 マンチェスター・ユナイテッドを率いるジョゼ・モウリーニョ監督。ついに追い込まれた。
 プレミアリーグ第4節バーンリー戦の結果次第で指揮官の座を追われる可能性がある。

 

 現地メディアの情報によると、リーグ開幕戦こそ勝利したものの、その後格下ブライトン&ホーヴ・アルビオンと、リーグ戦で上位を争うであろうトッテナム戦ともに敗退。

 

 実に26年ぶりとなる最悪のシーズンスタートを切ったユナイテッドは、プレシーズン中から多くの不満を漏らし続けるモウリーニョ監督の去就について議論を深めている。

 

 ユナイテッドの関係者が話す情報によると、『 ジョゼが間も無くクラブから去ることになるだろうと話している。何人かはバーンリーに負けるようなことがあれば彼は出ていくだろうと考え、何人かは9月を超えられるかわからないと考えている 」と話しているという。

 

 そう、モウリーニョ監督の解任のカウンドダウンはすでにスタートしているのだ。
 ユナイテッドは、すでにモウリーニョ監督の後任として昨季までレアル・マドリーを率いていたジネディーヌ・ジダン氏をリストアップ。

 

 ジダン氏もユナイテッド指揮官就任に魅力を感じており、オファーが届けば就任に向け建設的に検討するという姿勢を見せている。

 

 一方で、サー・アレックス・ファーガソン元監督が退任して以降、思うような結果を残せておらず短期政権で指揮官が次々と変わっていることにエド・ウッドワードCEOは危機感を覚えている。

 

 ウッドワードCEOは、モウリーニョ監督解任には踏み切りたくないと考えているようであり、クラブ首脳陣の内部でも意見が分かれているのが現状のようだ。
 とはいえ、モウリーニョ監督はもうかなりとの頃まで追い込まれていることは間違いない。

 

 クラブ幹部からの信頼を得られず、一部の中心選手との関係性が悪化。
 選手側は、大人の姿勢を貫き通しており、敵対心は表面化していないものの関係修復は事実上困難な状況だ。

 

 過去、レアル・マドリーやチェルシーでクラブを追われる形となったケースと、現在のユナイテッドの状況は酷似している。
 一方で、ユナイテッド側もルイス・ファン・ハール元監督を解任した際と、今回の状況は酷似。

 

 いつどのタイミングで大鉈が振られることになるかは不透明だが、リーグ戦で連敗を続けることとなれば、解任は免れないだろう。
 ファーガソン元監督が構築した通り、長期的なプロジェクトでクラブ運営を行いたいユナイテッド首脳陣。

 

 だが、招聘し続けてきた指揮官候補は短期政権を得意とする指揮官ばかり。
 モウリーニョ監督解任後、新監督にジダン氏の招聘を画策しているようだが、これに関しても冷静に検討した方が良い。

 

 明確なアイデンティティを持ち合わせていなジダン氏を招聘するというリスクを、クラブは理解しておく必要があるからだ。
 ユナイテッドは、まずモウリーニョ監督の去就をいち早く決定させる必要がある。

 

 自ら“ スペシャル・ワン ”と豪語し、世界トップクラスの指揮官であることを強調。
 だが、今のモウリーニョ監督は二流監督の一人といっても言い過ぎではないだろう。

 

 FCポルトやチェルシーの第一次政権時には、多くの中心選手を育て上げ、それらの選手を中心に屈強なチームを構築した。

 

 だが、その後インテルやレアル・マドリー、チェルシーの第二次政権、ユナイテッドでは選手をビッグネームに成長させていない。

 

 そう、外部からの補強に頼りきり、堅守速攻というワンパターンの戦いに終始しているのが現状なのだ。
 ユナイテッドが目指すべきところはファーガソン元監督が構築した若手育成を充実させ将来の中心選手を育て上げる手 <;

 野心溢れる若きモウリーニョ監督は、選手のポテンシャルを見抜く眼力を持ち合わせており、直接指導を受けた選手は次々とビッグネームへの階段を登り続けている。

 

 だが、今のモウリーニョ監督には、全く余裕が感じられない。
 そう、長年の働きで疲弊しているのだ。

 

 悔しい決断となるが、ユナイテッドの指揮官から一度退き1~2年休息を取り進化した現代サッカーを、研究し直す時間を作っても良いのではないかと考えるのだが。

 

 

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