UEFAがついに決断、欧州第3の大会『 UEL2 』創設を発表、具体的運用は21−22シーズンから

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 UEFAが兼ねてから実施に向け模索していた欧州カップ戦の拡大について、ついに大きな決断を行なったようだ。
 報道によると、チャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグに次ぐ第3の大会として『 UEL2 』を21−22シーズンより発足させることを発表。

 

 UEL2は、ヨーロッパリーグの一つ下のカテゴリとして新設されることになるという。
 創設の理由をUEFAは『 ヨーロッパのより多くのクラブ・協会により多くの試合を提供すること 』だと説明。

 

 UEL2創設に伴い、チャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグに適用されるルールが若干変更されることになる。
 大きな影響を受けるのがヨーロッパリーグだ。

 

 現在、48チームが出場するヨーロッパリーグだが、21−22シーズンからは32チームに縮小。
 これにより、各カテゴリー3大会に参戦するクラブが32チームに統一されることが決定。

 

 1大会の出場枠は削減されたものの、受け皿となる大会がUEL2が創設されることで、実質的な出場枠の増加につながることとなる。
 これまで非常に大きな疑問で運営されていたチャンピオンズリーグとヨーロッパリーグの関係性にもメスが入れられることに。

 

 CLは、グループ予選上位2チームが決勝トーナメントに進出する。
 一方で、ELでは上位1チームのみが自動的に決勝トーナメントへ、各組2位に位置したクラブチームは、CLでグループリーグ3位と苦戦したチームとEL決勝トーナメント進出をかけたプレーオフを実施することへと変更されることとなった。

 

 この点については非常に評価される改良点だろう。
 いかに上位ランクで3位を確保したとしても、ELで無条件で決勝トーナメントに進出できていたことすらが問題。

 

 今回の見直しで、プレーオフという形を敷いたことで一応の整合性は取れる形に。
 問題はそうお説されるUEL2の立場だ。

 

 当面は、ヨーロッパリーグに参戦できないUEFAランキングにノミネートされる一定のレベルを超えたクラブが参戦することになるだろう。

 

 大会の形式は、CLやELと変わらずグループステージ→決勝トーナメントという形で運営されてくが、最大のご褒美は、UEL2優勝で来季のヨーロッパリーグ出場権が与えられることだ。

 

 多角的経営で収益の増加を目論むUEFAが、大きく歩を踏み出した一歩。
 UEFAに加入する国が運営するリーグ戦と欧州カップ戦との関係性がイマイチ見えてこない感もあるが、そのあたりはもう少し詳細の発表があったのちに整理するのが妥当か?

 

 UEFAやクラブにとっては、潤沢な資金を得ることができる大会の増加は朗報だろう。
 一方、選手にとっては名誉や栄光と引き換えに選手生命を縮める可能性も考えられる。

 

 欧州の主要リーグは、主にリーグ戦での戦いに趣を置いている印象もある、欧州カプ戦( 特にUEL2 )にどの程度力を入れ戦いを続けるかは見ものか?
 この取り組みが成功するかどうかによって、今後の新リーグ親切にも大きく関係してくるだけに、とりあえず成功を祈ることにしておきたいと考える。

 

 

 

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